アウトドア・アトリエには100年も前に作られた道具が数点ある。全て現役である。ミシン用のイスは約100年前のものだ。
ミシンを使う時には必ず使う必需品道具である。
100年使われる道具は、作り手の魂が込められている。
現役のミシン用イス。祖母が嫁入り道具として、持ってきた足踏み式ミシンのイスである。年代を考えると1920年代に作られたものだ。スペイン風邪の時代を通り過ぎてきたかも知れない。
オリジナルのイスはクッション性が無く、後付けで改造された。木製部分はいたって堅牢である。少しグラつきはあるが、まだ十分使える。安定感はある。後付けて、カバーを作り被せている。
100年前、誰が作ったかは知る由も無い。ただ、当時の作り手の想いは感じることが出来る。
商品と言えども、魂は宿り、脈々と想いは伝わる。