Think Memo No.041 諸葛亮孔明は優秀な戦略家であり、アイデアマンであった。三国志から学ぶ(2)職人の存在。
三国志で最も有名な、登場人物である、諸葛亮孔明。歴史に残る最優秀戦略家であったが、ものづくりでも奇才を発揮した。
三国志は史実を元にした歴史小説なので、真偽は不明だが、今の時代にもその片鱗が垣間見ることが出来る。
孔明、運搬具「木牛流馬」を発明する。(現代の手押し一輪車)
本当に使い易いかは不明だ。しかしながら、アイデアは素晴らしい。もっと凄いのは、アイデアを形にする職人がその時代にもいたことだ。
それも、軍隊の中には、器用な人が必ずいる。
木牛流馬とは、舗装されていない街道や細い山道を、食料の運搬を効率的にした運搬道具である。現代の運搬用手押し一輪車に近いかもしれない。この発明により、一度に多くの食料を運んだと言われている。
アイデアも大切だが、それを形にする職人の存在が最も重要である。
諸葛亮は「木牛流馬」の設計図を書いたと言われているが、その図面から形を作った職人は表に出てこない。もしかしたら、図面では難しいことも、職人のアイデアで具現化した可能性もある。
ものづくりは両輪が大切。
アイデアを出す人、それを形作る人。この両輪が「ものづくり」には大切である。この原則は今でも続く。
アパレルデザイナーも優秀なパターンナーの存在がいて初めて形になる。
一人で、両方をこなす人が、アルチザン(職人的芸術家)である。