Think Memo No.188新型コロナウイルス戦時下のものづくり(3)商人としての正しき道

「ビジネスだから」という言葉を時折耳にする。ビジネスの冷徹さを表現したフレーズだ。本当のビジネスは、冷徹では無い。人間的であり、時には優しさが必要なのだ。

「マスクビジネス」を捨てた知人経営者。売ることを止め、全て寄付した。

知人の経営者は、マスクの輸入流通経路を持っていた。在庫品では無いため、中国からの輸入である。
現在、中国ではマスクが高騰している。材料の取合いが原因である。

それゆえ、マスクの価格が昨年よりもかなり高い。輸入し経費を計上すると、一枚あたり驚く程高くなる。
暴利をむさぼっている訳では無いが、一般からは理解が得られない。

結果、輸入したマスクの全てを寄付してしまったのだ。目先の利益より長期的な信頼を選んだ。まさに商人である。

ビジネスだからこそ、正しき商道が必要。

適正な利益は問題が無い。松下幸之助も「適正な利益は取るべし」と言っている。反面、人の弱みに付け込んだビジネスは厳禁である。ましてや、値段の吊り上げは最悪である。

ある県議会議員が、オークションで「マスク」を売って暴利を得た。彼はこの行動で信頼を失ってしまった。
適正な価格で販売していれば問題とならなかったのに。

ものづくりも同じである。その創造が人の役に立つか自問自答する。

商品作り、パーツ選択、デザイン、開発、販売等全てに「役に立つ」ことなのかを自問しなければいけない。

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