Think Memo No.194 新型コロナウイルス戦時下のものづくり(9)シャープ創業者、早川徳次は何を思う。(シャープペン開発者)

シャープの創業者、早川徳次は1915年、早川式繰出鉛筆という、シャープペンシルの原型を作り広めた。アイデアマンなのだ。今から100年ほど前の話。今、SHARPはマスクを作っている。天国で、徳次はどう見ているだろうか?

創業100年で最大のヒットがマスク?

SHARPのマスクは、サーバーがダウンして予約完了出来ない程、売れている。創業以来の大ヒット言われている。
SHARPは家電の会社だが、創業当時は少し違っていた。

早川式繰出鉛筆(はやかわしきくりだしえんぴつ)(シャープペンシル)の開発者、早川徳次。

シャープの創業者、早川徳次は、シャープペンの原型をアレンジして、早川式繰出鉛筆を開発した。
その後、改良を重ねて丈夫で実用的な商品にしている。

アイデア自体は既にあった。シャープペンシルは海外からの輸入品で高価で美術品に近い物であった。
日本製も有ったが、壊れやすく実用的でなかった。早川徳次は日常使える商品までに改良した。

SHARPの社名は、当時のこの商品名から付けられている。¥

画像は、復刻版早川式繰出鉛筆。(マイコレクション) 数十年前、購入したもの。今でも現役。

世の中にある商品を、便利に改良するマインドがSHARP。早川徳次の創業の精神。

早川徳次も、繰出鉛筆を作ることにより、家電へのステップとなった。現SHARPもマスクを作ることにより、新しい分野への礎となるかも知れない。

大切な事は、消費者にとって、どれだけ貢献できるかだ。シャープペンを作っても、マスクを作っても良い。その商品を手にしたユーザーが満足するかだ。それが徳次の精神である。

ものづくりは、現業にこだわる事は無い。大切な事は、ユーザーが満足できる商品を作る事だ。