Think Memo No.260 職人はどちらが良い仕事をするのか?教育型か独学型か?

職人のタイプは2つある。教えられ、学んで技を身に付けるタイプ。独学で試行錯誤して技を身に着けるタイプ。古くから分類された概念だ。どちらも一長一短ある。

職人のタイプは2つある。教育型か独学型か。

職人は、仕事を盗んで覚える。職人の世界では常識の範疇だ。誰も教えてくはくれないので、先輩のやり方をみて学ぶ。試行錯誤し、自分の技として身に付ける。習得に時間がかかり、自己流である。

一方、伝統的な技を教えてくれる職人世界もある。古くからの教科書もありシステマチックだ。試行錯誤は同じだが、質問できる先生がいる。ブレない伝統芸に多い教育型だ。

アウトドア工房

教育型、独学型。どちらのプロフェッショナルも高品質。

多くの職人を見てきた、知人経営者は語る。教育型も独学型も一流となると高品質であると。
出来た成果物からは、教育型か独学型かは分からないらしい。聞いて初めて分かる。

作り方は異なるが、ゴールは同じなのだ。言わば、富士登山で山梨側から登るか、静岡側から登るか。そんな感じである。

コロナ禍で変貌する、独学型職人。環境変化への対応が早いが、非効率的でもある。

2つのタイプの決定的な違いは、環境変化である。特に激変する、コロナ禍では独学型職人は変化対応が上手い。試行錯誤の時間が長く、苦労しているので、今必要な事が本能で分かる。

たとえば、縫製職人も、独学型は幅広く対応する努力をする。反面、技は自己流なので効率良く行かない場合が多々ある。ギブアップも早い。

職人は2つのタイプがある。どちらも一長一短ある事を頭に入れよう。